よくある質問(Q&A)
- トップページ >
- Q&A >
- よくある質問(Q&A)
戻る
耐用年数について
本工法の目標耐用年数に関しては、建築基準法で記載されている設計基準強度18N/mm²の耐用
年数30年を目標としています。ちなみに、本工法の圧縮強度は試験結果(現場採取)から30N/mm² 以上となっています。
戻る
アラミド繊維とは
アラミド繊維とは、その分子骨格が芳香族からなるポリアミド繊維でナイロンの一種です。
本工法で使用する高強力アラミド繊維(商品名;テクノーラ)は、パラ型 アラミド繊維で高強力・高弾性率を有し、更に耐熱性・耐薬品性にも優れた合成繊維(比重1.39kg/cm3)です。
戻る
粗度係数について
道路土工・排水工指針P22表2-7より、水路モルタル仕上げの標準値n=0.013を採用する。
戻る
ガラス繊維について
最近、よく安全性で比較されるものとしてアスベスト(石綿)があります。アスベスト(石綿) は天然の結晶性鉱物繊維であり、1ミクロン以下の極めて細い繊維の束で、壊れると細くて長い繊維に分かれ、容易に肺胞にまで到達してしまう。ニュース等でも報道された様に、長期間体内 に排出されずに残って様々な病気を引き起こす原因となっている。
肺の内部に吸収される繊維のサイズは直径が3ミクロン以下で、ガラス繊維の太さ(20ミクロン) では、鼻や気管支ではとんど除去され、アスベスト(石綿)よりも太いです。又、ガラス繊 維は結晶ではない為、折れても肺に達するような細い繊維になりません。さらに、非結晶(人造 鉱物繊維)のため体液に溶けやすい性質を持っており、万一体内に侵入しても体液に溶け、短期 間で体外に排出されます。2001年10月24日付で、IARC(国際がん研究機関)は人造鉱物繊維のヒト発がん性に分類し得ないとしています。ガラス繊維は普通のガラスと同様に不活性の物質で、毒性はなく、たとえ皮膚の表面に物理的な刺激を与えた事で、一過性の皮膚炎を生じたりアレルギーを起こす事はありません。
ガラス繊維の用途は、日常生活用品から電子・電気機器、車両、船舶、住宅、建築(断熱吸音材)まで、数限りない用途に利用されています。
経済性について
経済性については、参考として下図を参照して下さい。
金額については、現場環境・劣化状況・水路の大きさ・気象条件等により異なる為、あくまで参考として下さい。
底版部補修の考え方
底版部へのアラミド繊維貼付けについて、工法としては水路壁部全体及び底版部100〜150mm
までの貼付けとしています。水路底版部100〜150mmまでアラミド繊維貼付けを行う理由として写真-1に見られる様に側壁部と底版部が離れいます。これは、底版部が地盤沈下等の原因だと思われます.そこで、この隅部を補強する意味で水路底版部100〜150mmまでアラミド繊維貼付け施工を行っています。また、以下の理由として底版全体にはアラミド繊維貼付け施工は行っていません。
写真2に見るように、底版部が不等沈下等の原因でひび割れ、そこから侵入した水が基礎部の地盤を洗掘して底版部に段差が生じた例。また、写真 3に見るように、側壁嵩上を行い水路断面の確保を行った例。両方とも底版部のコンクリ−トの打増として施工を行っている。この様に底版部の劣化等が著しく激しい場合は打増工法が妥当であるが、経年年数の経った水路については、図1のように側壁部からの施工例が多く見られる。よって、将来は写真1の様な隅部の剥離が起こる可能性がある為、水路底版部100〜150mmまでアラミド繊維貼付け施工を行います。
その他、施工経験上で壁部と底版部の劣化(ひび割れ)を比較すると底版部の表面劣化やひび割れ等の割合が少ない。先にも述べた様に極端なケ−スもあるが、基本的には用水路の縦断が緩勾配となっている場合が多く、底版部に堆積土砂がある場合が多い。堆積土砂によって、水流・水圧・小石による衝撃や摩耗劣化が直接影響しない。したがって、側壁部と比べて底版部の劣化(ひび割れ)は少ないと考えています。これらの根拠と経済性を考慮して底版部全面へのアラミド繊維貼付けを施工していません。
写真1 側壁部と底版部の隙間の様子
(経過年数20年〜30年)
|
写真2 基礎部地盤を洗掘して底版部に段
差が生じた例
(経過年数40年〜50年)
|
写真3 側壁嵩上を行い水路断面の確保
を行った例(経過年数40〜50年)
|
図1 水路打設工程
|